以前、志麻さんの愛用している包丁はステンレス製ペティナイフであると紹介しました。
包丁に使用される材質は沢山あるのですが、主な素材は鋼・ステンレス・セラミックの3つです。
包丁は材質により特徴が異なり、切れ味やメンテナンス性にも影響がでてきます。
これから、包丁を購入したいとお考えの方は材質による特徴の違いを理解した上で、どのような用途に使用するかを考えながら検討することで失敗を防ぐことができるでしょう。
鋼(はがね)包丁のメリットとデメリット
材質の特徴
鋼包丁の鋼とは鉄に炭素が含まれており、炭素の含有量により鋼の硬度に違いがでてきます。
鋼はステンレスやセラミックに比較すると硬度が高く切れ味が鋭いという特徴がありますが、水分や汚れが付着することにより錆びやすいという特徴も持っています。
どのような用途に使われるか
鋼包丁は、特に精密な切り分けが必要な料理やプロの料理人による専門的な調理に適しています。
肉や魚の加工、野菜のみじん切り、料理の仕上げに活躍します。
メンテナンスについて
鋼包丁は研ぎやすいですが、錆びやすいという材質的な特徴もあるため、洗った後にしっかり乾かすことが重要です。
定期的な砥石を使用した研ぎが必要ですが、長期間鋭い切れ味を維持しながら使い続けることができます。
ステンレス包丁のメリットとデメリット
材質の特徴
ステンレス包丁は錆びにくい特性が最大の魅力です。日常的な使用に適しており、切れ味が劣ることがないように改良されています。
どのような用途に使われるか
ステンレス包丁は家庭料理に適しており、食材の切り分けや一般的な調理に幅広く利用されます。
手入れが簡単であるため、多くの料理人や家庭など幅広く取り入れられています。
メンテナンスについて
ステンレス包丁は錆びにくいため、鋼の包丁に比較すると洗った後の処理の負担が少なく済みます。
切れ味が持続するように改良はされていますが、砥石を使用して定期的に研ぐことで高い切れ味を保つことが可能です。
セラミック包丁のメリットとデメリット
材質の特徴
セラミック包丁は非常に軽量であるため扱いやすく、刃そのものが薄いため高い切れ味と食材がくっつきにくいという特徴があります。
また、金属のように錆が発生することもないため食材の風味を損ないにくい特性もあります。
どのような用途に使われるか
セラミック包丁は風味を損ないにくいという特性があることから、特に野菜やフルーツの切り分けに適しています。
また、軽量であることから扱いすく普段使いとしては適しているといえます。
メンテナンスについて
セラミック包丁は金属のように弾力がないため少しの衝撃でも割れてしまうことがあることから、慎重な取り扱いが必要です。
セラミック包丁は材質の特性により、一般的に売られている砥石でとぐことができないことから、専用の砥石を購入するかメーカーのサービスを利用しなければなりません。
まとめ
鋼、ステンレス、セラミックという3つの包丁材質は、それぞれ異なる特性を持っており、料理の用途や個人の好みに応じて選択する必要があります。
それぞれの包丁の特性をよく理解したうえで、鋼包丁とステンレス包丁など複数の種類の組み合わせで持っておくことで状況に応じた使い分けもしやすくなるでしょう。
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